個人賠償責任保険と施設賠償責任保険
賃貸住宅を所有しているオーナーの皆様、特にマンション1室を所有して賃貸されているオーナー向けに個人賠償責任保険と施設賠償責任保険の違いをお話ししたいと思います。
・個人賠償責任保険…入居者が加入する保険
・施設賠償責任保険…不動産オーナーが加入する保険
【補償内容の違い】
個人賠償責任保険は被保険者が日常生活で他人に怪我をさせたり、他人の物を壊してしまった場合に補償する保険です。業務中の事故は対象外です。
施設賠償責任保険は自身が保有または管理する施設の欠陥や不備によって人にケガをさせたり物に損害を与えたりした場合に補償する保険です。施設の範囲は広く、事業に使用する場所は施設に含まれます。
【事故原因によって使用できる保険が変わる】
マンションの居室で入居者の不注意によって水漏れを起こし下の階の居住者に損害を与えた場合は、入居者自身が加入している個人賠償責任保険で補償対象となります。
入居者自身に過失がなく、マンションの居室の不備により水漏れを起こし下の階の居住者に損害を与えた場合は、マンションオーナーが加入している施設賠償責任保険で補償の対象となります。
※法律上の損害賠償責任が発生した場合が対象となります。
【水漏れでも補償の対象にならない場合がある】
給排水管からの漏水が原因で下の階の居住者に損害を与えた場合です。施設賠償責任保険は施設の安全性の維持・管理不備・構造上の欠陥によるものが対象です。
給排水管からの漏水による損害は加入している火災保険でカバーできる場合がございます。
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