落雷被害は火災保険で補償されるか?
全国各地の気象台や測候所の目視観測に基づく雷日数の平年値です。
(1991年~2020年までの30年間)
出典:気象庁ホームページ雷について
2023年の都道府県別雷日数ランキングです。
出典:株式会社 フランクリン・ジャパン 雷統計データ
2023年の月別落雷数です。
下記は2005年~2017年の12年間の落雷害の報告数です。合計は1,540件です。落雷害のうち約30%(468件)が8月に集中しています。
雷に関するデータを見てどう思われましたか?
雷は思ったより多いと思われましたか?それとも思ったより少ないと思われましたか?
個人的には思ったより多いと感じました。
それでは落雷による被害は火災保険で補償されるのでしょうか?
結論から申し上げますと補償されます。しかし、火災保険の加入内容によっては補償されない場合がございます。
落雷被害を受けた場合に補償される場合、補償されない場合を見ていきたいと思います。
火災保険の加入の仕方は下記の3通りです。
・建物のみ加入
・家財のみ加入
・建物+家財両方加入
例えば建物のみ加入の場合、落雷によって電化製品がショートし使用不能になっても補償されません。電化製品は家財に含まれるからです。
建物に含まれるか家財に含まれるか紛らわしい物としてエアコンがございます。
エアコンは備え付けなので建物に含まれます。
【落雷被害にあったら】
・被害を受けた物を確認して下さい。
・保険会社に事故の連絡をして下さい。
・事故担当者より連絡があります。その際に保険金請求に必要な書類を送付する旨の説明があります。また、場合によっては損害の確認に伺う旨伝えられることもあります。日程の打ち合わせをして下さい。
※落雷被害の自治体による罹災証明書は発行されません。
※落雷被害は自然災害の一つですが、大雨、洪水被害の時とは取扱いが異なります。
※現在はネットやSNSが発展したため、落雷の発生はすぐにニュースに出ると思いますが、落雷の被害はピンポイントで起きることが多いため、ニュースが出ましたら念のため保存しておくことをおすすめします。保存できない場合はどのメディアか発行元を記録しておくとよろしいと思います。
【最後に】
国内での雷の発生が意外と多いことがご理解いただけたと思います。
火災保険は商品名に火災とついているため実際に火災が起きた時しか保険は使えないものと思われている方もいらっしゃると思います。
現在はご自宅に関するリスクをトータルに補償する商品が主流となっています。
経年劣化での損傷は補償されませんが、自然災害に限らず外部からの偶然な事故の場合、補償対象になることもございます。 まずはご相談されることをおすすめいたします。