貯蓄型保険は悪なのか?
NISA制度がスタートして以降、貯蓄型保険は損をする、元本割れするのでやめた方がいい、今すぐ解約した方がいい等、SNS中心に、保険と投資は分けるべきとの投稿が多々見受けられます。
本当にそうなのでしょうか?
今回は私の個人的私見を述べたいと思います。人それぞれに考え方の違いがあることを否定しているわけではございません。あらかじめお断りしておきます。
【SNSの書き込みの嘘】
①貯蓄型保険は保険会社の手数料が高いから保険会社の利益商品。
②貯蓄型保険に入るぐらいなら、積立NISAで運用した方が将来の資産形成になる。
③貯蓄型保険は将来必ず損をする。
それでは一つ一つみていきたいと思います。
①について手数料は何を指しているのかが不明です。保険会社の事業費全てのことなのか、代理店手数料だけなのか、おそらくその区別が出来ずに何かを見てそのまま記載しているのでしょう。
②について、積立NISAを利用して資産運用することは個人的に賛成です。しかし、あたかも損失が出ることはないような記載をすることはいかがなものなのでしょうか、投資信託を販売している、証券会社の社員や銀行員がリスクの説明なしに販売したら問題になります。
貯蓄型保険は万が一の保障がついていることを忘れている方が多いのではないでしょうか?
積立NISAで運用に失敗しても補償はありません。さらに今の時点の運用環境で説明されている人が多いように見受けられます。30年や50年の長期スパンで見れば確かにマーケットは右肩上がりに見えますが、途中、必ず調整局面がやってきます。その時にみるみる資産が減っていくのを見たいですか?
③将来支払い保険料より解約返戻金が少ない場合はございます。そのことが損であるということであれば損が発生することはございます。保険料の払込を完了し継続している場合、保険会社が破綻しない限り、契約時に約束された保険金、または解約返戻金を受け取れます。(終身保険の場合)
実は保険のことを学べば学ぶほど保険は大切で必要な物であることが理解出来てきます。これはとても不思議です。
金融の専門家や評論家、FPを名乗る人が貯蓄型保険を批判しているケースが見受けられますが、本当に掛け捨ての保険だけに入っていると思いますか?
私はとても疑問に思っています。ご自身はしっかりと貯蓄型の保険に入っているのではないでしょうか?
【最後に】
貯蓄型保険は万が一の際の保障、長生きした場合の備えの両方を兼ね備えた保険として認知されていると思ってましたが、現在では損得のみに焦点があてられているようです。
なぜ保険に入るのか、この機会に保険に入る目的を改めて考えてみるのもよろしいのではないかと思います。