なぜ生命保険はわかりづかいのか?
今やほとんどの世帯が加入していると言われている生命保険。加入していることはわかっているけどどんな保険に加入しているかまでは理解していないのが現実ではないでしょうか?
全て理解して加入したが、時間の経過とともに忘れてしまったというのが正確なところでしょうか?
生命保険は難しい、保険はわかりづらいとよく言われます。それはなぜなのでしょうか?
【生命保険がわかりづらい理由】
①決めごとが多い
簡単に言いますと保険がおりる場合、おりない場合が後のトラブル防止のため細かく決められています。その内容はパンフレット等に記載されています。
例えば死亡保険(保険期間10年の定期保険)に加入していた場合、保険期間内に死亡された場合は保険金が支払われます。これだけならわかりやすいと思います。しかし、記載されている内容はこれだけではなく、重度の後遺障害の場合や解約時の取扱い、保険料の払込についてなど契約時の確認事項が多々記載されています。全て重要な内容のため理解することが必要ですが、なかなかそこまで出来ないのが現実だと思います。
②保険商品の種類が多い
各社、様々な商品を販売しています。例えば、ある会社では「医療保険」と名前が付いた商品でも何種類か販売しています。パンフレットに違いは記載されていますが、その内容だけでお客様が適切に選択出来るか甚だ疑問です。
各社の販売戦略なのでやむをえないと言えますが、いかがなものかと思います。
【最後に】
理由を2つに絞って考察してみました。いかがでしたでしょうか?
生命保険のわかりづらさには商品の販売方法も関係しているのではないかと推察します。
以前は1社専属(所属した会社の商品のみ販売)が主流でしたが、現在は複数の保険会社を取り扱う代理店販売が台頭してきました。単純な保険料比較は消耗戦になるだけですので保障内容で差別化を図る戦略を取った結果、大まかな保障内容は同じですが、小さな保障内容の違いがお客様のわかりづらさにつながっているのではないかと思います。
大手通信業者のスマートフォンの料金プランのわかりづらさと同様、各社の販売戦略ですので何とも言えませんが、混乱を招くことがないように切に願います。