医療保険の保険料払込期間
医療保険の保険料の払込方法について、終身払いと60歳払込等の短期払いはどちらがよろしいのでしょうか?
現在の医療保険は保険期間が終身(一生涯続く)が主流となっています。
上記に記載した終身払い、60歳払込とは下記のことを言います。
・保険期間:終身、保険料払込期間:終身
・保険期間:終身、保険料払込期間:60歳
保険についてわかりやすくするために用語の解説をいたします。
保険期間とは「保障が続いている期間」のことを言います。一方、保険料払込期間とは「保険料を支払う期間」をいいます。
30歳男性、保険期間:終身、入院日額:5000円、入院120日型、死亡保険金50万円の場合をみていきたいと思います。(特約は付帯なし)
・保険料払込期間:60歳の場合
保険料:6,540円(月払)年間保険料:78,480円 保険料総額:2,354,400円
・保険料払込期間:終身
保険料:3,850円(月払)年間保険料:46,200円 保険料総額:2,356,200円(81歳)
※男性の平均寿命を考慮し81歳を例に出しましたいた。
それぞれのメリット、デメリットをみていきましょう。
・60歳払込の場合
【メリット】
・将来の収入減(会社員の場合、年金生活になった場合)になった際の支出を抑えることが出来る。
・月々の保険料が一定で上がることはない。
【デメリット】
・終身払と比較すると月々の保険料が高い。
・終身払いと比較すると場合によっては総額の保険料が高くなることもあり得る。
・終身払いの場合
【メリット】
・月々の保険料が一定で上がることはない。
【デメリット】
・60歳払込と比較するとある年齢を超えると支払い保険料総額が高くなる。
・将来収入減になった場合も保険料負担が続く。
この例の場合ですと、ちょうど81歳が分岐点となります。60歳払込の方が総額の保険料が高くなる場合がある理由は81歳以前に不幸にもお亡くなりになった場合です。
※終身払い、60歳払込ともに途中解約した場合、解約返戻金がございますが、今回は解約をしない前提ですので省略いたします。実際に契約する際は必ずご確認をお願いいたします。
このようにみていくと両方にメリット、デメリットがございます。ここでは例として出しませんでしたが、10年間、もしくは20年間を保険期間とすることも可能です。
医療保険、がん保険といった生存保険は進化が著しい保険ですので、定期的に見直すこともおすすめです。
【医療保険の選択方法】
①保障内容を重視して決める。
シンプルに入院時の保障だけでなく、いろいろな特約を付帯出来る保険が発売されています。その中から必要な保障をセレクト出来る保険を選択する。
②月々の保険料で決める
保障内容を重視するのは当然のことですが、やはり継続することに保険の意味がございます。生活状況で継続可能な保険料を決めて、それに合わせた保障内容にする方法もあります。
③終身払い、60歳払込等を比較して総保険料支払額で決める。
終身払いを選択した場合は何歳の時に60歳払込等の保険料を超えるか比較する。何歳まで生存するか不確定の点があり、60歳で払込終了の方が保険料が安くなるケースの場合が多いです。終身払いの場合は長く生きるほど総支払保険料が高くなります。
【最後に】
基本的な考え方はご理解いただけましたでしょうか?保険会社によって違いがあると思いますのでしっかりと比較検討されることをおすすめいたします。
保険は解約することを前提に加入するものではないので、今回はあえて触れませんでしたが、解約した場合の返戻金が60歳払込の方が多い傾向がございます。
各個人の考え方、将来設計によって選択は変わると思います。迷われる場合はご相談下さい。
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